「ウォーキング・デッド」の紹介と無料で視聴する方法
「ウォーキング・デッド」の紹介と無料で視聴する方法
ネタバレの記載はないため、安心して読んでください。
(そのため写真画像は使わず、テキストによる表現になることをご了承ください)
ウォーキング・デッドとは、アメリカ合衆国で2010年から現在(2020年)も放送されているテレビドラマである。
荒廃したゾンビだらけの終末世界の中で、主人公グループが生き残るために戦う姿を描く。
いわゆる「ゾンビもの」ではあるのだが、そのジャンルで括ること自体無理がある。
主人公達は次々と、理不尽で絶望的な状況に追い込まれていく。しかし、その事由はゾンビだけではない。
ゾンビ(作品中では主に「ウォーカー」と呼ばれる)の描写はとてもリアルで、キモく、そして怖い。
だが、この物語の中で本当に恐ろしいのは「人」である。
荒廃した世界の中では、人類は手を取りあり助けあって生きていくのであろうか。
作中におけるその答えは必ずしもYESではない。
モラルが崩壊し、人の目を気にする必要すらない世界においては、自分自身あるいは家族、周りのわずかな同士こそが優先であり、他者は自分達に害をなす存在、恐怖の対象、あるいは搾取すべき対象でしかないと判断されることが珍しくはないのだ。
いつどんな死に方をするかも分からない世界、未来を見据えることができない世界、その中で、人々はいがみ合い、騙しあい、そして裏切りあい、殺しあう。
そして、それはとても残酷に。
アメリカのホラーと言えば、1980年の作品「13日の金曜日」に代表されるような、いわゆる「スプラッター」が主流であった。
ナタで切られて血がプッシャー!肉片バッシャーン!という何とも分かりやすく恐怖を煽る。
対して、日本のホラーは1998年の作品「リング」に代表されるような、いわゆる「おどろおどろしさ」ではなかろうか。
グロテスクな映像による視覚的恐怖のみに頼らない「心理的な恐怖」。それこそが古くからジャパニーズホラーの王道だ。
ウォーキング・デッドは、そのどちらにも属さない、いや、どちらの特性もあわせもった独自の進化を遂げた成功例だ。
登場人物が死ぬ時やウォーカーが倒される時は、なんともリアルで生々しい描写をする。肉が裂かれたり潰された断面も余裕で映している。
映像技術も映画並みのものだ。ロケットランチャーで複数の人物が降り飛ばされるシーンでは、スロー再生で粗を探しても見つけられないレベルだ。
対立するグループとの抗争では、相手グループはこう考え実行してくる、「どんな手段を使えば相手が一番困るのか、心理的に追い込めるのか・・・・」
その作戦は実に卑劣で非人道的なものだ。なんとも形容しがたい心理的恐怖や嫌悪を感じる。
このように「スプラッター」と「おどろおどろしさ」を融合させ、最新技術を用いて表現しているのが本作の凄さのひとつであると言える。
アメリカ人はゾンビが好きだ。とても好きだ。
筆者がアメリカを訪れた際に、有名テーマパークに行ってみたのだが、パーク内にはとてもリアルな血まみれのゾンビ人形があちこちに点在しており、大変驚かされた。
子供もいっぱいいるのにゾンビ。フランクフルト売り場のすぐ横にもゾンビ。日本だったら考えられない!
なぜ彼らがこうもゾンビ好きなのかを調べてみたことがある。
諸説あったが、
アメリカ合衆国は言わずもがな他民族国家である。故に「自分とは肌の色も価値感も異なる存在」がまわりに大勢いる。
例えば集合住宅で隣に住んでいる人とは顔をあわせることがない。ひょっとして隣人は「ただの他人」ではなく、実は自分とは全く異質なる存在、つまり「分かりえない、得体の知れない何か」なのではないか、という想像。
その「分かりえない、得体の知れない何か」のメタファー(暗喩)としてゾンビが生み出され、恐怖の対象としての地位を得て広く認知された。
という解釈を目にした時は思わず納得した。
すなわち「他民族国家」というアメリカ合衆国のもつ特性による産物であると言える。
さて、ウォーキング・デッドに話を戻すが、
その面白さの一つに、「登場人物が急に死ぬ」ことが挙げられる。
物語の初期からいる仲間や、戦闘力が高い者、これからリーダーシップを発揮しそうだな、という人物が急に死んだりする。
あまりの唐突さに、決して誇張ではなく「エッ!」と実際に声をあげてしまったことが複数回ある。
この唐突さが凄い。すごすぎる。
アメリカの古いホラー映画では、「こんなのへっちゃらさ!」としゃしゃり出てくるお調子者が真っ先に犠牲になるのがお約束であったが、
本作には全くそれがない。死亡フラグが全く見えない!
この強力なスパイスのおかげで、戦闘シーン以外のパートがとても緊張感のあるものになり、目が離せなくなる。
そして、ごひいきのキャラクターが死んだ時には、物語の登場人物達と一緒になり、その死を悲しむのだ。
日本の作品ではこういった趣向はなかなか無い。
子供心に手塚漫画「火の鳥」で主役級のキャラクターがあっさり命を落とした時は衝撃を受けたものだったが、本作においては人は復活しない。火の鳥はいない。
筆者が10年間もの間、どはまりしているウォーキング・デッドを視聴するには下記「U-NEXT」をすすめる。
31日間無料期間があり、高画質で動画を楽しめる。
その間に退会した場合にはまったく料金はかからず、しつこい勧誘もない。
筆者は実際にそうしたので大丈夫。
また、まれに退会後にも復活キャンペーンがあるようで、再度31日間の無料登録のお知らせが来た。実においしい。
もちろん、本作以外のタイトルも山ほどあるが「ウォーキング・デッド」を見たことがない人は絶対に見てみて欲しい。グロ系が苦手でなければ必ず楽しめる。
しかし、日本のエンタメは大きく水をあけられてしまったなあ・・・。
規制だらけで何も出来ないんだろうな・・・・国内のドラマは。応援してます。